聖布……それは魔性の布地……
聖布……それは女を狂わせる魔法……
聖布……それは天国への扉……
・聖布“聖布”とは、人知れず世界に流布している、魔性の布地である。
シルクサテンの生地とよく似ており、柔らかな光沢と滑らかな手触りが特徴。
そして聖布には、現代社会では及びのつかない様々な魔力が秘められている。
聖布の魔力は、女性にしか働かない。
聖布は女性の肌に触れると、触れた箇所に緩やかな性的刺激を与える。
聖布に長時間触れたり、聖布で仕立てられた衣服を身に纏った女性は、やがてその滑らかな感触に強い性的倒錯を覚える。
聖布越しに身体に触れるだけで性的快楽を得るようになり、聖布製の衣服を片時も脱がないようになっていく。
やがて聖布は女性の全身を性感帯へと作り変えていき、女性を常に興奮状態へと導いていく。
聖布には老化や新陳代謝を抑える働きがあり、また身に着け者の汗や愛液、そして精力を吸収し、その者の養分へと変える能力を持つ。
また、汚れなどの付着物も瞬時に吸収するため、常に新品同然の滑らかさを保つ。
聖布を身に着けた女性はほとんど不老不死となり、ただただ聖布のもたらす快楽に溺れてゆくのである……
・聖布教世に聖布を広めその魔力で支配せんとする宗教団体、それが“聖布教”である。
『聖布で着飾った女性は淫乱に乱れるほど美しい』を信条としており、聖布の衣服を身に纏ったまま痴態の限りを尽くすことを美徳としている。
聖布教の教祖は、とある財閥の令嬢であった一人の女である。
ある時彼女は、別荘用に買い取った祖先の領地の屋敷で美しい手袋を見つけ、瞬く間にその虜となった。
その手袋は世界で唯一残っていた聖布の品に他ならず、実は彼女は聖布を生み出した魔女の血を引く子孫だったのである。
彼女は、聖布こそが神が人類に与えたこの世の極楽と信じ、当時名の無かったこの魔性の布に聖布と名付けた。
そして自身の使用人や経済力を持つ友人も聖布の虜にし、さらに仲間を増やすために聖布教を立ち上げたのである。
今では富裕層の女性を中心に信者を増やしており、その勢力は徐々に拡大している。
彼女達の使命は世界中の女性に聖布を広め、この世を永遠の楽園へと変えることである……
・聖衣聖布教では、素肌を外気に晒す事が最大の禁忌とされている。
そのため信者達は、“聖衣”と呼ばれる特別なスーツを常に着用するよう義務付けられている。
聖衣とは、聖布で仕立てられた全身タイツ状の特殊なスーツで、聖布の魔力により装着者の体系に寸分違わず密着し、頭の先から爪先まで聖布で包み込む。
特に女性器に至っては、膣の表面はおろか膣道内部、さらには子宮にまで聖布が貼り付き、女性器そのものが“聖布の穴”と化す。
さらに着た者が強く念じれば、色やデザイン、装飾などを、質量の限界なく自在に変化させることができる。
その際の外観は、全身タイツの上から衣服を纏ったように見える。
聖布の吸い取った精力が多ければ多いほど、そのデザインは華やか且つ淫靡な物になってゆく。
一度着れば最後、摂食も入浴も不要になるため、信者達は聖衣を脱ぐ必要はなく、この先脱ごうとも思わないだろう。
彼女達にとっては聖衣こそが、自身の素肌であるに他ならないのだから……
・聖交聖布教の信者達が聖衣を用いて行う退廃的な遊戯、それが“聖交”である。
聖交とは即ち、聖衣を身に纏ったもの同士による“セックス”に他ならない。
聖交を行う者のうちの片方は、強く念じることにより股間に
“聖根”と呼ばれる、男性器に似た器官を現出させる。
これは一見すると、表面を聖布で覆われた男性器を模した張型の様に見えるが、単なる作り物ではない。
刺激すれば性的快感を感じ、それが頂点に達すれば“射精”までする。
射精するのは、
“聖液”と呼ばれる着用者の精力が精液に似た粘液状に具現化したもので、聖布を身に纏った者にとってはこの上ない御馳走である。
聖根を身に宿したものは男役となり、相手の聖布に包まれた女性器に聖根を挿入し、犯すのだ。
ただでさえ聖布の力で感度が上昇した躰で行う聖布越しのセックスのもたらす快楽は凄まじく、常人であれば一瞬にして廃人と化すとも言われている。
聖交は、聖布教の信者たちによっては日常的コミュニケーションと化している。
信者同士、出会う度に聖交を繰り広げ、それは数を増すほどに盛大な大乱交へと発展していくのだ……
- 2015/02/01(日) 00:19:22|
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