ある晴れた日の日曜日。
今日はママと一緒に遊園地に遊びに来た。
ボクは遊園地に行くと決まってすることがある。
「ママ、ちょっとトイレ行ってくるね。」
ボクはそう言ってママの元を離れる。
でも本当はウソ、僕は足早に野外ステージへと向かった。
「とびきりハートをみんなの元へ!愛と平和のために、ただ今参上!
魔法愛少女!ハートフルシルキーズ!!」「わーっ!わーっ!!」やってるやってる、ハートフルシルキーズのライブショー。
実はボクはハートフルシルキーズの隠れファン。
これは友達にもママにもナイショの事。
男の子だからこういうのを見るのが恥ずかしいってのもあるけど、理由は他にもある……
ボクがハートフルシルキーズを始めて見たのは、テレビでやっていたアニメ。
最初見た時はなんとも思わなかったけど……
ハートフルシルキーズの三人が動くたびにヒラヒラゆれるスカートとか……
ピンチになって転んだ時にチラリと見えるスカートの中とか……
そういうのを見るとなんだかすごくドキドキして……もっと見たいって思うようになって……
気が付けばボクはハートフルシルキーズに夢中になっていた。
でもこれって、ボクがハートフルシルキーズの事をエッチだと思ってるからだよね……
こんな事、友達にもママにも言えない……だからナイショなんだ。
そんな事を考えていたら、ショーはいつの間にか終わってしまっていた。
「スペシャルライブショーの後は、ハートフルシルキーズとの握手会があります。
ハートフルシルキーズと握手したい子は、3人の前に順番に並んでね。」
握手会かぁ……
でもボクは男の子だし、こんな所に並んでいたら恥ずかしいよね……
それでもボクは、小さな女の子と握手するハートフルシルキーズから目を離せなかった。
女の子の小さな手を握る、キラキラした手袋をはめた手に……
ボクがハートフルシルキーズが好きな理由の一つに、3人がはめている手袋がある。
お姫様みたいな手袋を填めた女の人の手は、普通の手よりもとてもキレイに見える。
ボクはそんな手袋をはめたハートフルシルキーズの手の動きに、いつも釘付けになっていた。
これって、手袋の事もエッチだと思っているのかなぁ……そんな訳無いよね。
目の前で女の子たちと握手するハートフルシルキーズの手もとてもキレイで……目が離せなかった……
「・・・・・・」
あれ……?誰かがこっちへ来る?
「え……?ラブリー……?」
「・・・・・・」
やってきたのは、ハートフルシルキーズのリーダー、ハートフルラブリーだった。
なんでボクの所に……?
びっくりするボクの前にしゃがみこんだラブリーは、そっと僕の手を取り……
きゅっ♥
ボクの手を優しく握りしめた。
そうやって握手されたとたん、ボクの心臓は飛び出しそうになった。
ツルツル……♥スベスベ……♥
なにこれ……!?すごくキモチい……
つるつるでスベスベで……こんなの初めてだよ……
ナデナデ……♥ニギニギ……♥
あぁ……おててツルツル……
手の平も……指先も……すべすべなでられて……
スリスリ……♥キュッキュッ……♥
握手にしてはあまりにも長く手を握られていたけど……
ボクはそんな事考えられないくらい、ラブリーの手袋に夢中になっていた……
「・・・・・・」
- 2014/12/22(月) 18:19:58|
- 魔法愛少女ハートフルシルキーズ
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